2012年10月10日

一万円札


もうひとつお金にまつわる話。

電車に揺られて窓の外を見ていると、聖徳太子の大きな肖像が目に飛び込んできた。ビルの上に設置された看板だったのだが、その顔のとなりに「質屋」と書いてあった。ん?でなんで聖徳太子?と考えてしまったが、そういえば一万円札に使われてたときがあったのだね。その時代を直接は知らないので、お金のイメージと結びつけるまでにやや時間がかかってしまった。

一般の人に言葉で説明をするのではなく、画で説明をする場合、それが伝えたいこととすぐに結びつくような多くの人に共有されているイメージであることが前提だ。でももう聖徳太子=お金のイメージがまったく分からない人もけっこういると思う。

その看板、だいぶ年季が入っていてうすーくなっていたので、聖徳太子が一万円札だった頃からそのままあるのだろう。世間のイメージから取り残されてそのまま。そう考えると、目の前を通り過ぎていく電車を見つめる聖徳太子の目が、ちょっと物悲しく思えてくるかも。



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