2012年10月9日

500円玉

旧500玉が手元にまわってきた。
たぶんコンビニで買い物をしたときにおつりでもらったのだと思う。
最初財布の中を見たとき、なんだか見慣れない大きな硬貨があって、あれっと思ったのだが、取り出してみると旧500円硬貨だった。お目にかかるのは久しぶりすぎて、一瞬なんだか分からなかった。

今のきんぴかの500円玉に変わったのはいつだろう。と思って調べてみると、デザインが変わったのは2000年のことらしい。もう10年以上前なのか。500円玉が新しくなった当時、色があまりにも変わったのでびっくりしたし、なんかゼロの部分に文字が浮かび上がっているのもすごいなあと思った。自動販売機には「新500円玉つかえます」とか「つかえません」とか張り紙がされたのも覚えている。あれもいつの間にか消えていた。というか旧500円玉いま自販機で使えるのかなあ。
しかし、変わったときのことをこう覚えていても、子どもの頃は今ほど500円玉を持つ機会がなかったわけだし、自分にとっては当然きんぴかの新500円玉のほうがなじみがあるのだ。

これまでの人生で明らかに新500円玉に触れている期間のほうが長いのに、「新」というのもなんだかと思うが、古い500円玉を知っている身としては、やはりこのきんぴかの500円玉は(旧と比較して)「新」500円玉だ。
しかし「新」500円玉の「新」という言葉が含む「できたて」とか「新鮮」といった意味合いは、もうどっかへいってしまったようだ。今となっては旧500円玉を見たときに「なんだこれ」と違和感を感じるのだから。

2000年のあの頃の、きんぴかの500円玉に対する馴れない違和感と、それまでの500円玉への馴れ親しんでる感は、この12年の間にいつのまにかすり替わっていたのだ。


とにかく、この500円玉、使うのはもったいない気がしてしまうので、小箱に入れてとっておこうかと思う。


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